デュッセルドルフも、だんだんと日が長くなり春が近づいてきたように感じます。
デュッセルドルフのカーニバルは、ケルン、マインツと並んで三大カーニバルと
呼ばれており、盛大なパレードが行われることで有名です🎪
Karneval in Düsseldorf (karneval-in-duesseldorf.de)
そもそもカーニバルとは、ラテン語の"carne vale"からきており、春の訪れを祝う
古来からの風習。
カトリック教会では、イエス・キリストの復活を祝うOstern(イースター。
2023年は4月9日)の前の46日間を断食期間(Fastenzeit)と定めており、その期間は
肉やアルコール、乳製品を断つことになっています。
カーニバルは、その前に思いっきり食べて飲んで楽しむためのお祭りと言えます。
そのため、毎年11月11日~灰の水曜日(今年は2月22日)は、春夏秋冬に加えて
「第5の季節」と言われるほど重要なシーズン。
公的な祝日ではないものの、学校やお店がその期間に休業していることがある
ので、観光で来られる際には注意が必要です。
◎主なスケジュール(2023年):
①11月11日 聖マルティンの日(Martinstag)
毎年11月11日午前11時11分に市庁舎前のマルクト広場で、カーニバルの精霊
ホッペディッツ(Hoppeditz)が目を覚まして街に現れ、「第5の季節」の
幕開けを告げます。
②2月16日(木) 女性のカーニバル(Weiberfastnacht)
Altweiberとも言い、「女性が男性のネクタイ👔を切って良い日」とされています。
在デュッセルドルフ日本領事館からも『職場の同僚間等でネクタイを切る、
切られるが一般的に行われますので、この点念頭に置いてください。』と
注意喚起がされています😅
【安全情報】カーニバルに伴う注意喚起~安全にお楽しみいただくために~ | 在デュッセルドルフ日本国総領事館 (emb-japan.go.jp)
実際に男性がネクタイを切られているシーンもあります。
ネクタイを切られたらお詫びにキスを贈られるので、男性にとっては嬉しい
ことなのかも??
何故ネクタイなのか?というと、ネクタイは「男性の権力の象徴」だから。
男性よりも権力がない女性が「ネクタイ」をはさみで切ることで、
一日だけ主導権を握るという意味合いが込められています。
③2月20日(月) 薔薇の月曜日(Rosenmontag)
大規模なパレードが行われ、カーニバルが最高潮を迎える日。
仮装した人々だけでだなく、パレードでの山車も見どころです🙌
④2月22日(水) 灰の水曜日(Aschermittwoch)
カーニバルの終わりを迎える日。
カトリック教会ではこの日から復活祭(イースター)の前日まで、
イエス・キリストの十字架に至るまでの苦難の道を思い起こす期間に入ります。
◎カーニバルのパレードのかけ声
デュッセルドルフでは「Helau!(ヘラウ!)」なのに対して、
ケルンでは「Alaaf!(アラーフ!)」と言います。
デュッセルドルフとケルンは元々仲が悪いというか、お互いライバル意識が
強いのですが、こんなところでも垣間見れますね。
(ちなみに、マインツでのかけ声はデュッセルドルフと一緒)
ケルンに住む友人からは、ケルンのカーニバルに来たら「Helau」って言ったらだめだよ!と念押しされました🤣
ドイツの冬は曇りや雪の日が多く、本当に薄暗くて気が滅入るので💦
待ちわびていた春が来た!っていう喜びも込めて、みんな飲んで
はしゃいでいるように感じます。
とりわけコロナ禍で、昨年まで様々なイベントが中止または制限されてきたので、
その反動もあってか、今年はさらに盛況になりそうです。
今週はアルトシュタット(旧市街)のあまりの人だかり(しかも全員ノーマスク!)
にそそくさと退散してしまいましたが、引き続きカーニバルの雰囲気を楽しみたいと
思います🕊️
↓クリックして頂けると嬉しいです!↓